手術による治療法とは?
当院では二台の手術用ベッドと無影灯を備えた専用の手術室を完備しております。このうち一台では手や体幹部の手術を、もう一台では顔や瞼の手術、さらに巻き爪のワイヤー法からウオノメの処置まで行っています。
手術手技
ここでは、形成外科および手外科領域で必要とされる個々の手術手技について解説してゆきます。
術前
- 先ず、手術の内容についてご説明いたします。
- 次に、手術の日時を決定し、承諾書にサインをいただきます。
- 手術前の血液検査をいたします。
- 承諾書の写しをお渡しいたしますのでお持ち帰りください。
手術当日の流れ
手術は全て日帰り手術です。
- 手術のおよそ10分前までに御来院ください。
- 受付後、更衣室で用意をしていただきます。
- 手術用ベッドにご案内いたします。
- ポジションを整えた後、自動血圧計を巻かせていただきます。(場合によっては抗生物質の点滴をさせていただくことがあります。)
- 手の手術の場合、駆血帯を腕に巻かせていただくことがあります。
- 患部を消毒した後に、手術部位のマーキングを行います。
- 局所麻酔の注射をいたします。(ただし、手術によっては予め麻酔を行う事があります)
- 手術を始めます。たいがいの手術は30分から1時間で終了いたします。
- 手術終了後、場合によってはリクライニングソファーで30分ほどお休みいただく場合があります。
- 処方した薬は、術後すぐに服用してください。
- 原則として手術翌日にはキズの経過を拝見いたしますので御来院ください。
- 抜糸は通常1週間後に行います。
おおよその手術料金
当院で行う手術のほとんどが保険適応のものです。これら保険適応の手術はすべて厚生労働省により診療報酬が決められており、当院でもこれらを厳密に遵守しております。
一方、自費で行うべき手術あるいは手技につきましては、通常かつ妥当な料金設定にさせていただいております。
以下は各々の手術について、自己負担3割とした場合の凡その御負担額ですのでご参考になさってください。ただし、手術の内容如何でかなり変わることがありますので、詳細につきましては、直接お尋ねください。
- 皮膚良性腫瘍の摘出術:大きさ、数と、場所によって異なりますが自己負担3割の場合、小さいものは1万円以内、大きいものや数の多い場合で2万円以内、とお考え下さい。
- 皮膚悪性腫瘍の摘出術:単純切除と病理診断あわせて、およそ4万円です。ただしこの場合、切除部分の再建は含まれておりません。
- 皮膚移植術:大きさと方法によってかなり差があります。最も小さい場合で1万円から3万円程度とお考えください。
- ばね指・腱鞘炎:指一本につきおよそ7千円以内です。
- 手根管症候群:1万5千円前後です。
- デュプイトラン拘縮:指一本につきおよそ3万5千円以内です。
- ガングリオン摘出術:病理検査を含めておよそ1万5千円以内です。
- 母指CM関節症 関節形成術:およそ5万円です。
- 靱帯再建術 縫合術:およそ3万円以内です。
- 腱縫合、神経縫合:いずれも指一本につき4万円程度です。
- 骨折観血的整復固定術:指一本につき3万円程度とお考えください。
- 関節形成術:およそ4万5千円です。
- 神経移行術:およそ7万5千円です。
- 関節内骨折整復固定術:指一本につき3万5千円程度です。
- 腱移行術:およそ4万5千円です。
- 眼瞼下垂:眼瞼挙筋前転法、両目で4万5千円程度です。