手術手技:開ける
穴を「開ける」操作もまたポピュラーな手技と言えるでしょう。まず、骨に穴を開けることは一般の整形外科の手術は言うに及ばす、手の手術でも多用されます。
例えば骨折部をプレートとビスで固定するためにはあらかじめ骨にビスの穴を開けておかねばなりません。また靭帯再建のときに使う骨アンカーを骨に装着するときも同様です。
皮膚に穴をあけることもあります。これはダーモパンチとよばれる丸い穴をあける器具で行われ、色々なサイズのものがあります。開けた穴はそのままにしておくと、クレーターのようなへこみを残して治ります。穴が大きいほどこのクレーターのようなへこみは目立ちます。これは主に生検と呼ばれる腫瘍や皮膚疾患の一部を取って調べる場合に用いますが、キズを奇麗にすることを考えるならたとえ小さくとも紡錘形に切り取って縫うことが望ましいいと言えましょう。
またピアスホールの作成も開ける操作の一つと言えましょう。当院ではピアスの穴開けは専用の器械を用いて行っております。