手外科

爪乾癬3

爪乾癬

爪の表面のスジ状の変形やそれに伴う先端の欠けなどで始まり、次第に爪全体に変形が及びます。乾癬と呼ばれる皮膚の疾患が爪に生じたものです。扁平苔癬という病気でも似たような変形が生じます。

ヘルペスひょう疽

ヘルペスひょう疽

ヘルペスウイルスが指に感染して起こります。口の中をいじる仕事に多いと言われています。抗ウイルス剤を使います。

軋音性関節周囲炎

軋音性関節周囲炎

手首の関節の背側・親指側で、関節よりやや肘よりの部分に、手首の曲げ伸ばしをしたときにグツグツと音がする疾患です。「そらで」ともいわれ手首の使い過ぎによる炎症が原因です。安静と、場合によってはステロイドの注入で治療します。

母指橈側側副靭帯損傷

母指MP関節橈側側副靭帯損傷

親指が手の甲側に曲げられたときに起こります。放置しておくと、ペットボトルのキャップをねじるときなどに痛みを生じます。症状に応じて手術を考慮します。
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母指MP関節背側脱臼

母指MP関節背側脱臼・ロッキング

親指が付け根の関節部分で過剰に伸び戻らなくなってしまった状態を指します。関節の周りの結合組織が関節の間に陥入してしまった結果、関節が戻らなくなっていますので、解剖学的に正しい位置まで組織を戻しながら整復します。徒手整復が無効な場合は手術により戻します。

母指CM関節症

母指CM関節症

親指の付け根で、最も手首寄りの関節の変形性関節症です。早い方では40代から見られ、女性に多いと言われます。母指球と言われる親指の付け根の筋肉の高まりがありますが、その最も手首に近い部分に痛みや、不安定性が起こります。スプリント治療を補助的に行いますが、進行の程度に応じての手術が必要になる事が多いです。
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側副靭帯損傷3

側副靭帯損傷

人差し指から小指の中では、主に指先から2番目の関節が受傷しやすく、指を横に曲げる外力により起こります。側方動揺性と言って、横方向の力で関節がグニャっと曲がってしまう場合は手術適応があります。手術は切れてしまった靭帯を再建します。
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尋常性疣贅

尋常性疣贅(イボ)

いわゆるイボですが、タコと間違われる事があります。爪の周りにも出来やすく、爪を噛む習慣なども関係していると思われます。冷凍凝固や電気凝固法によって治療します。

手根管症候群3

手根管症候群

手首の親指と小指の高まりの間にある靭帯と、骨との間で出来たトンネルを手根管といいます。この手根管には指を曲げる腱や神経が通っていますが、トンネルの容積が相対的に小さくなる事によって神経が圧迫されて症状が出現します。主な症状は指のしびれや、夜間の痛み等であり、痛みは肘や腕の痛みを伴う事もあります。症状が進むと親指の付け根の筋肉が痩せてきて指でものをつまむ動作がぎこちなくなります。症状が強くない場合はスプリントと呼ばれる添え木を用いての夜間の安静や、神経滑走運動などの保存療法が行われますが、夜間の痛みが強い場合や、筋肉の痩せが出ましたら早めに手術を考えた方がよいと思います。また、局所のステロイド注射も症状を軽減させる効果があります。
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尺側手根伸筋腱腱鞘滑膜炎

尺側手根伸筋腱鞘滑膜炎

手関節の小指側にあり、手首を伸ばすときに作用する尺側手根伸筋という筋肉から伸びる腱を包む靭帯に炎症が起こる事が原因です。その部分に圧痛があり、手のひらを上に向けて、手首を曲げると痛みが増強します。手関節のスプリントとなど保存治療を行いますが、治りにくい疾患でもあり,場合によっては手術を選択します。

示指MP関節ロッキング

示指MP関節ロッキング

ものを強く握った後に、突然指先から数えて3番目の関節が伸びなくなってしまった状態を指します。靭帯が関節の骨の解剖学的な出っ張りに引っかかる事によって起こります。特殊な方法で整復を行いますが、整復が不可能な症例では手術によって戻します。
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指尖損傷

指尖損傷

指先というのは常にケガの危険と隣り合わせです。スライサーで指の皮を落としたり、ドアに挟んだり、ナイフで切ったり・・・これらのケガのかなりのパーセントが適切な傷の保護による保存的治療で治ります。
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マレット指

マレット指(重症な突き指)

いわゆる突き指の重症な場合で、指の一番先の関節を自分でのばす事が出来なくなります。これは、指の最も先の骨をのばす腱が切れた事によって起こり、腱だけが切れた場合と、骨折によって腱と骨が一塊としてはなれてしまった場合の二通りがあります。治療は手術による場合と副木を用いる方法の二通りがあります。見かけはそれほどの重傷ではないのですが、完全に治す事はとても難しい損傷です。
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ボタン穴変形

ボタン穴変形

指をのばす腱が、指先から数えて2番目の関節付近で切れた事が原因となって生じた変形です。切れる原因は外傷やリウマチなどがあります。特に外傷によるものでは早期の修復が望まれます。

ボクサー骨折

ボクサー骨折

小指に起こる事が多く、ものを殴った時に、指の付け根にある中手骨という骨の頭の部分が骨折します。整復後ギプスで固定しますが,早期に指を動かす事を目的としてステンレス製のワイヤーで固定する事もあります。
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ヘベルデン結節

ヘベルデン結節

指の一番先の関節の変形性関節症です。関節に一致してふくらみが生じます。痛みが強い場合や変形が高度な場合は、関節を固定することもあります。
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ばね指

ばね指

指には、屈筋腱(指を曲げる腱)を包んでいる腱鞘というトンネルのような組織があります。このうち指の付け根に最も近いところにある腱鞘が、相対的に狭くなって腱を圧迫します。その結果腱に腫れが起こり、その腫れた腱が狭くなった腱鞘を通過するときに抵抗が生じて指の曲げ伸ばしがしづらくなる病気です。その時力を入れて無理に指を動かそうとすると、クキッと動くことからばね指と名付けられました。一般に,朝に症状が強く,昼は軽快し夕方また悪くなることが多いようです。治療は、ステロイドの注射が有効なことがありますが再発も多く、根本的には手術により、狭くなった腱鞘を切って広げることをおすすめします。通常手術で症状は軽快しますが、指の曲がりや痛みが遷延し、後療法が必要になることもあります。
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スワンネック変形

スワンネック変形

丁度白鳥の首のように,指の最も先の関節が曲がり、先から2番目の関節が過剰に伸びた状態を指します。リウマチなどでも起こりますし,放置されたマレット指でも起こります。矯正の難しい変形で,症状に応じていろいろな手術方法があります。

スキーヤー母指

母指MP関節尺側側副靭帯損傷(スキーヤー母指)

スキーヤー母指ともいわれ、親指の先から2番目の関節が、スキー中に転倒した場合などにストックによって外側に強制的に曲げられたときに、靭帯に損傷が起こって生じます。損傷の程度は、指を横に曲げてみて判定し、軽度の場合は保存的治療法を選択し、過度に横に曲がってしまう場合は手術によって切れた靭帯を再建します。
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TFCC損傷

TFCC損傷

手首の小指側の関節を支える軟骨と靭帯によって構成された組織をTFCC(三角線維軟骨複合体)と言い、その組織に損傷が起こった事を指します。主な症状は手首を回した時の痛みがあげられます。手首を回転させて、手のひらを上に向けた状態で手首を小指側に傾けると痛みが増強します。さらに確定診断のためには関節に造影剤を注入してのレントゲンの撮影や、MRIの撮影を行います。原因は外傷によるものと、そうでないものがあり、治療はまず手関節のスプリントによる保存療法を行いますが、経過によっては手術療法が選択されます。手術は関節鏡を用いる事が多く、当院では行っておりません。

PIP背側脱臼

PIP背側脱臼

関節を囲む組織として、指が必要以上に伸び過ぎる事を防ぐ掌側板という軟骨性の靭帯組織や、横方向の安定性を与えている側副靭帯という組織がありますが、脱臼する事によって、これらの組織の損傷が起こります。程度に応じて保存治療か手術療法を選択します。

ひょう疽_

ひょう疽

指の先端の腹部分あるいは爪の横に細菌感染が起こった場合を指します。指は物をつかむのに都合の良いように腹の部分の皮膚は骨に対してたくさんの膈膜によって固定されています。そこに感染が起きますと一つ一つの室の中で細菌が増殖し、なかなか外に現れてきません。そればかりか、この感染がさらに深い部分に及んで、化膿性の関節炎や腱鞘炎を生じる事もあります。そのため、早期の適切な治療が重要になります。まず、抗生物質によって細菌をたたき、膿が熟した状態になってから、適切な切開線からの十分な排膿を行って治療します。
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腱巨細胞腫

腱巨細胞腫

指のいびつなふくらみで気がつかれます。痛みや痒み、あるいは発赤もありません。膨らみはそれほど固くなく一様でない印象があります。診断は切って取って調べますので、治療も兼ねます。
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腱・神経損傷

腱・神経損傷

主に外傷によって起こりますが、指の動きの異常やしびれなどで確認されます。手術による修復が必要です。
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粘液膿腫3

粘液膿腫

爪の近くが半球上に盛り上がり、大きくなるとほんのり透き通った腫瘍です。本質的にはガングリオンと同じものであり、丁寧に切除し、関節部分の骨の出っ張りをなだらかにする必要があります。
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爪周囲炎3

爪周囲炎

爪の周りが腫れて発赤し、熱を持った状態です。放置するとさらに進行して膿を持ちます。ひょう疽同様に、早期に適切な治療が必要です。
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デュプイトラン拘縮

デュプイトラン拘縮

手のひらの皮膚が一部硬く索状になり、だんだんとその索状物のために指をのばす事が難しくなってきたとしたら、デュプイトラン拘縮を疑ってみてください。悪いものではありませんが、放置するとだんだんと指の動きが悪くなり最後には指が曲がったままになってしまう事もあります。原因ははっきりしませんが,手の使い過ぎや体質が関係するのではと言われています。手術は解剖的に重要なものをさけながら索状物を切除して、形成外科的にジグザグに縫います。再発も認められます。
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グロムス腫瘍

グロムス腫瘍

主に爪の下に出来ます。爪を通してみるとやや赤みがかり、押すとかなり痛みます。大きくなると爪が変形してきます。皮膚の血流を調節するグロムス器官と呼ばれるものから出来た良性の腫瘍です。爪を一部取り除いた上で丁寧に切除します。当クリニックでは顕微鏡を用いて切除します。
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ガングリオン

ガングリオン

手の関節の甲側あるいは手首の内側に発生する事が多く、皮膚に癒着せずに表面がツルッとした印象の腫瘍です。押してみるとやや弾力性があり、関節の動きによって目立ったり目立たなかったりします。痛みはあることもないこともあます。その実態は風船のような構造にヌルっとした関節液が含まれたものであり、関節包と言う関節を包む膜構造から発生しています。注射で中身を抜くと透明で黄色っぽい液体が出てきて腫瘍はペタンコになりますがまた再発します。根治手術は風船構造を関節包まで追求し関節包の一部をつけたまま風船を取り出します。丁寧な手技が必要とされる手術です。
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手外科の紹介

手外科という名前は聞き慣れない方も多いと思いますが、その名の通り、手の外科つまり「手の疾患に対して主に外科的な方法によって治療を行う科」と考えていただいたら良いと思います。

皆様は既にどのような疾患の場合に整形外科を受診すれば良いかという事は十分ご存知かと思いますが、その中でも特に上肢に起こった病気が一般的な手外科の守備範囲と考えていただければ良いと思います。

その専門学会として「日本手外科学会」があり、整形外科医と形成外科医によって構成され、「手外科専門医」を認定しています。形成外科医と整形外科医がいるということは、同じ手外科専門医でも得意とする分野には多少の違いが有という事になります。

形成外科医である私の場合は、肩や肘の関節は専門外です。また関節鏡が必要な手関節疾患も治療が出来ません。一方、重症外傷による手の機能の再建を長年にわたり行ってまいりました関係で、手首より先の特に腱や血管そして神経の手術を専門としてまいりました。

このような経緯と、当クリニックが局所の麻酔で行える日帰り手術にのみ対応している関係から、私が治療できる疾患は手外科領域でもさらに限られてまいります。それらをお示しいたしますのでご参考になさってください。

以下の疾患については診断と治療まで行っております。

1. 腱鞘炎の診断と治療

腱鞘炎の診断には、問診・触診の他に超音波エコーによる検査も行っております。治療は腱鞘内へのステロイド注射を第一選択としておりますが、その効果は人によります。一回の注射ですっかり良くなってしまう方から、痛みやバネ現象が残ってしまう方まで様々です。また、すっかり良くなったと思われる方でも、数ヶ月後に再発する事も稀では有りません。このステロイド注射はあまり何度も出来ませんのであまり再発を繰り返すようでしたら手術が考慮されます。ただし手術をしても100%の方が良くなる訳ではなく、痛みなどの症状が残ってしまう事も有ります。

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2. 絞扼性神経障害の診断と治療

絞扼性神経障害とは神経が圧迫されて起こる症状を指します。手には主に3本の太い神経が分布しています。これらの神経が、解剖学的に圧迫を受けやすい部分で圧迫される事により、それぞれの神経が支配している領域に一致してしびれが起こります。また、これらの神経は同時に手指の運動にも関わっています。そのためしびれだけではなくて指の運動の障害も起こります。
治療はステロイド注射が第一選択となります。また、メチコバールと言う薬の内服も有効です。これらの方法でも改善が認められない場合や、症状がかなり進んでしまった場合は手術治療が適応になります。
一般に神経を扱う手術の場合、結果が出るまでにはある程度の期間を要します。同じように絞扼性神経障害の場合もしびれがとれるまでには時間がかかりますし、しびれが残る事も有ります。

3. 指の骨折・脱臼の診断と治療

当院では骨折や脱臼の治療も行っております。ただし、骨折の場合は指に限局したものを対象にしており、手首の骨折は大学病院か一般の総合病院にお願いしております。
脱臼の治療も同様に指の脱臼の治療を行っております。脱臼の場合、先ず大切な事は靱帯損傷の評価です。そのためには靱帯に負担がかかる方向に指を曲げてレントゲンを撮影するストレス撮影と言う方法が行われます。これにより靱帯損傷の程度を評価し手術が必要な場合は靱帯縫合術、あるいは靱帯再建術を行います。

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4. 指の腱損傷の診断と治療

指末節の伸筋腱損傷以外の腱損傷の治療の基本は、切れた腱を縫合する事です。ただし、これだけでは済まないのが腱損傷の難しい所です。腱を縫ったまま1ヶ月も固定をしておけば切れた部分は治ります。しかし同時に周りの組織と癒着を起こしてしまい結果として指は動かなくなってしまいます。現在ではこれらの弊害を避けるために術後の早期から、コントロールされた方法で少しずつ動かす事によって癒着を避ける方法が行われる事が多いです。

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5. デュプイトラン拘縮の診断と治療

デュプイトラン拘縮とは手の平の皮膚の一部が固く突っ張ったようになり、進行に伴ってだんだんと指が曲がり伸びなくなる病気で、中年以上の男性に多く見られます。指の曲がりが起こり始めたときに時機を逃さずに的確な治療をしないと、病状が進行し曲がりが高度になります。その段階でも治療を行わないで放置しますと関節の拘縮を起こし、たとえ手術をしても指の曲がりが残ってしまいます。
治療の基本は手術になります。手術では手の平の硬結を切除し、そのキズをジグザグに縫い直します。(Z形成術)重症例ではさらにキズに隣接する皮膚を移動する皮弁形成術を言う方法を追加する事も有ります。

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6. 母指CM関節症の診断と治療

当院では骨の変形が強い重症例に対してLRTI(靱帯再建と腱球挿入法)による治療を行っています。

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7. 腫瘍の摘出

指や手に出来る良性腫瘍として代表的な物はガングリオンでしょう。その他に腱巨細胞腫と言われる腫瘍も比較的多く見られます。このほかに神経から発生する腫瘍なども有りますが、何れ治療方法は手術によらねばなりません。手術によって摘出した後に摘出した腫瘍を病理検査に出して診断を確定します。

8. 神経損傷の治療

カッターで指を切ったり、手の平をガラスで指した後などに、指先の感覚が鈍いという症状が有れば神経の損傷を疑う必要が有ります。もし神経が切れていた場合自然治癒は望めませんので、マイクルサージャリーによって神経縫合術を行わねばなりません。

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